アメリカの自動車メーカーの御三家の1つである
GM(ゼネラル・モーターズ)の誇るブランド「シボレー」
アメリカンスポーツカーの代名詞“シボレー”
GMのスポーティー部門を担うシボレーは、世界の自動車文化を築き上げたといっても過言ではないブランド。それはNSCA・IMSAなど、数々の華々しいレース実績を見てもあきらかです。日本においても、シボレーのイメージと言えば「スポーティーカー」または「大型SUV・ピックアップトラック」など。いわゆる、マッスル・パワフルな車種をラインナップしているというイメージが強いのではないでしょうか?
シボレーはグローバルブランドでもある
しかしシボレーは、ただスポーティーグレードだけをリリースしている単純なアメリカン・ブランドではありません。シボレーブランドは、オセアニアを除き、ほぼ全世界で展開されている数少ないグローバルブランドの1つ。その製品ラインナップも、バラエティに富んでいます。
アジア・オセアニアにおけるシボレーブランドの展開
オセアニア地域においてシボレーブランドは、オーストラリアの自動車メーカー「ホールデン」にリバッジされて販売されています。(リバッジとは自動車業界においての用語で、兄弟・姉妹車を販売網で売る為に社名やエンブレムを変更し販売することを指します。)なお韓国市場では2011年3月をもって「GM大宇」ブランドは廃止。その後は、一部の車種を除いてシボレーブランドに切り替えられました。
スイス人レーサーを祖に持つレーシング・ブランド“シボレー”
シボレー(Chevrolet)ブランドの名称はフランス語。シボレーの設立に関わったスイス人のレーシングドライバーの「ルイ・シボレー」の名前から由来しています。しかしながら、アメリカ人にとってフランス語の発音は難しいために、たびたび「シェビー」(Chevy)と略されて表現されています。
GMCは元来シボレーのピックアップ部門
余談ですが、「GMC」ブランドはシボレーのSUV、ピックアップなど商用車のブランドであり、同様の車が販売されていますが、外装や製品グレードなどに差別化を図っています。
シボレーの特徴
シボレーの特徴は、なんといっても大排気量に迫力満点のボディではないでしょうか。これはアメリカの車の特徴でもありますが、とりわけシボレーはアメリカの車の大型化のヒストリーを作り上げてきたメーカー。あわせて高回転よりも、力強いトルクを重視するOHVの大排気量エンジンを採用し続けていることも大きな特徴です。最近は3,000ccV型6気筒エンジンや2,000cc直4ターボエンジンのラインナップはあるものの、上級モデルやフラッグシップモデルには古典的なアメリカンV8を積む。このあたりが、世界のアメ車好きを唸らせる魅力といえるでしょう。
シボレーの代表的な車種
シボレー コルベット
シボレーブランドを代表する最高級スポーツカー。『コルベット』
シボレー カマロ
あの名作「トランスフォーマー」でフィーチャーされ、一躍有名になったアメリカを代表するスペシャリティ・スポーツカー。『カマロ』