GMCはアメリカ最大手の自動車メーカー、ゼネラルモーターズ社(以降:GM)が展開するトラック・SUVに特化した車両ブランドです。とくにスポーツ・ピックアップには定評があり、世界中のトラッカーやオフローダーから常に常に注目を浴びる存在です。
なぜGMCという名前に?
GMCの前身は、ラピッド・モーター・ヴィ―グルという会社。このラピッド・モーター・ヴィ―グル社は、自動車産業の勃興期に単気筒エンジンを搭載するトラックの生産をおこなっていたのですが、1909年にGMに買収されます。そのとき名乗ったのが、「ゼネラル・モータース・トラック・カンパニー」という車名。これが転じて「ゼネラル・モータース・カンパニー・トラック」:GMCとなったというのが大方の見方です。
一方で、Grabowski Motor Vehicle Company(ラピッド・モーター・ヴィ―グルの原名)からGMCとい名前が付いた。という説もあり、GM側は前言を唱え、GMC側は後者を主張しており真相ははっきりましません。
GMCの車を入手する方法
ダイナミックで大柄なGMCの車両群。そんなGMCのファンは、日本のみならず世界中に数多く存在します。ピックアップトラック・フルサイズのSUVやミニバンは、アメリカ車を代表するカテゴリ。アメ車ファンであれば、一台は欲しいジャンルの車であることは疑いようもないでしょう。しかし2018年現在、GMCの正規輸入はなされていないのが現状です。ただ当店S-BROSをはじめ、専門業者を通じ並行輸入という形式であれば入手が可能。あなたも、GMCのワイルドでフルサイズ感あふれるモデルを手に入れませんか?
GMCがリリースする車両の特徴
GMCがリリースする車両をつぶさにご覧いただければおわかりだと思いますが、同じシボレーのトラックやSUVと外装や内装がそっくりです。それもそのはず、GMCは基本コンポーネントの開発や、ボディ・エンジンの設計はシボレーと共同で行っています。このような形式をOEMとは呼ばず、「リバッジ」と呼びます。もちろん、GMCだけで独自に設計・開発している車両もあるにはありますが、ランナップの多くが「リバッジ・モデル」。スポーティなイメージのシボレーとは異なり、GMCは赤色で彩られたバッジとともに、無骨さワイルドな印象を見る人に与えます。そこが、またマニアにはたまらない魅力だといえるでしょう。
GMCの代表的な車種
GMC シエラ
GMCシエラは、シボレー「シルバラード」の姉妹車となります。ライバルである、フォードF150 シリーズの大成功を受けて、1998年にデビュー(姉妹車のシボレー・シルバラードは翌年の1999年にリリース)。母国アメリカのマーケットでは、ライバルのF150に次ぐ2番目の売り上げを記録する人気車です。
This is our truck GMCシエラ
「This is our truck:これぞ、俺たちのトラックだ」という標語を掲げる現行2代目GMCシエラは、伝統的な角ばったトラックスタイル。内装もトラック然とした、シンプルなつくりで古き良きアメ車のテイストを存分に味わうことのできる1台です。
世界初のハイブリッド・ピックアップトラック
シエラは、2009年からGMの開発した2モードハイブリッドシステムを搭載。世界初のハイブリッド・ピックアップトラックとなりました。搭載するハイブリッドシステムは、高い燃費効率を発揮。ライバルのフォードF150 よりも高燃費だということも、このモデルのおすすめポイントです。
GMC ユーコン
GMCユーコンはGMを代表するフルサイズSUVモデルであり、母国アメリカでは非常に人気のある車です。このモデルは、シボレーがリリースするタホ(ユーコン・標準ボディ)・サバーバン(ユーコン・ロングボディ)の姉妹車の位置づけ。現行モデルは、2007年にデビュー以来11年もの長期にわたってモデルチェンジのない、ロングセラーモデルです。
ユーコンが搭載する3つのエンジンラインアップ
GMCユーコンに搭載されるエンジンは、290馬力の4.8ℓV8・320馬力の5.6LV8・350馬力の6.0LV8で、いずれもアメ車伝統のOHV。姉妹車であるシボレー・タホと同様、現行モデルではハイブリッドシステムをオプションで選択できます。(XLロングボディには、ハイブリッドシステムのオプション設定はありません)
GMC ユーコンデナリ
1998年にデビューしたフォード・リンカーンナビゲーターの対抗馬として、GMがリリースしたのがGMCユーコンデナリです。2007年ベース車両のユーコンがモデルチェンジを受けたのと同様に、デナリも新モデルとなりました。クロームパーツを多用するデナリは、一目みてノーマルのユーコンとの違いが認識できます。デナリに搭載されるエンジンは、キャデラック・エスカレードのものと同様に6.2ℓという大排気量。もちろん、ハイブリッドシステムもオプションで選択が可能です。